26:1 幕屋を十枚の幕で造らなければならない。幕は、撚り糸で織った亜麻布、青、紫、緋色の撚り糸を用い、意匠を凝らして、それにケルビムを織り出さなければならない。

26:2 幕の長さはそれぞれ二十八キュビト、幕の幅はそれぞれ四キュビトで、幕はみな同じ寸法とする。

26:3 五枚の幕を互いにつなぎ合わせ、もう五枚の幕も互いにつなぎ合わせる。

26:4 そのつなぎ合わせたものの端にある幕の縁に、青いひもの輪を付ける。もう一つのつなぎ合わせたものの端にある幕の縁にも、そのようにする。

26:5 その一枚の幕に五十個の輪を付け、もう一つのつなぎ合わせた幕の端にも五十個の輪を付け、その輪を互いに向かい合わせにする。

26:6 金の留め金を五十個作り、その留め金で幕を互いにつなぎ合わせ、こうして一つの幕屋にする。

26:7 また、あなたは、幕屋の上に掛ける天幕のために、やぎの毛の幕を作らなければならない。その幕を十一枚作る。

26:8 幕の長さはそれぞれ三十キュビト、幕の幅はそれぞれ四キュビト、その十一枚の幕は同じ寸法とする。

26:9 そのうち五枚の幕を一つに、 もう六枚の幕も一つにつなぎ合わせ、その六枚目の幕を天幕の前で折り重ねる。

26:10 つなぎ合わせたものの端にある幕の縁には五十個の輪を付け、もう一つのつなぎ合わせた幕の縁にも五十個の輪を付ける。

26:11 青銅の留め金を五十個作って、その留め金を輪にはめ、天幕をつなぎ合わせて一つとする。

26:12 天幕の幕の余って垂れる部分、すなわちその余りの半幕は幕屋のうしろに垂らす。

26:13 そして、このうち一キュビトともう一方の一キュビトの、天幕の幕の長さで余る部分は、幕屋をおおうように、その天幕の両側、手前と奥側に垂らしておく。

26:14  天幕のために、赤くなめした雄羊の皮で覆いを作り、その上に掛ける覆いをじゅごんの皮で作る。

26:15 この幕屋のために、アカシヤ材で、まっすぐに立てる板を作る。

26:16 一枚の板は、長さ十キュビト、板一枚の幅は一キュビト半。

26:17 板一枚ごとに、はめ込みのほぞを二つ作り、幕屋のすべての板にそのようにする。

26:18 幕屋のために板を作る。南側に二十枚。

26:19 その二十枚の板の下に銀の台座を四十個作る。一枚の板の下に、 その二つのほぞのために二個の台座があり、ほかの板の下にも、 二つのほぞのために二個の台座を作る。

26:20 幕屋のもう一つの側、北側に板二十枚。

26:21 銀の台座四十個。すなわち、一枚の板の下に二個の台座。次の板の下にも二個の台座。

26:22 幕屋のうしろ、西側に板六枚を作る。

26:23 幕屋のうしろの両隅のために板二枚を作る。

26:24 これらは底部では別々であるが、上部では、一つの環のところで一つに合わさるようにする。二枚とも、そのようにする。これらが両隅となる。

26:25 板は八枚、その銀の台座は十六個。すなわち、一枚の板の下に二個の台座、ほかの板の下にも二個ずつの台座となる。

26:26 また、アカシヤ材で横木を作る。すなわち、幕屋の一方の側の板のために五本、

26:27 幕屋のもう一方の側の板のために横木五本、幕屋のうしろ、西側の板のために横木を五本作る。

26:28 板の中間にある中央横木は、端から端まで通るようにする。

26:29 その板に金をかぶせ、横木を通す環を金で作る。横木にも金をかぶせる。

26:30 こうして、あなたは、山で示された定めのとおりに幕屋を設営しなければならない。

26:31 また、青、紫、緋色の撚り糸、それに撚り糸で織った亜麻布を用いて、垂れ幕を作る。これに意匠を凝らしてケルビムを織り出す。

26:32 この垂れ幕を、金をかぶせたアカシヤ材の四本の柱に付ける。その鉤は金で、柱は四つの銀の台座の上に据えられる。

26:33 その垂れ幕を留め金の下に掛け、垂れ幕の内側に、あかしの箱を運び入れる。その垂れ幕は、あなたがたのために聖所と至聖所との仕切りとなる。

26:34 至聖所にあるあかしの箱の上には『宥めの蓋』を置く。

26:35 垂れ幕の外側には机を置く。机は幕屋の南側にある燭台と向かい合わせる。その机は北側に置く。

26:36 あなたは天幕の入り口のために、青、紫、緋色の撚り糸、それに撚り糸で織った亜麻布を用い、刺?を施して垂れ幕を作らなければならない。

 

 

26:37 その幕のためにアカシヤ材の柱を五本作り、これに金をかぶせる。その鉤も金である。それらの柱のために青銅の台座を五つ鋳造する。

27:1 祭壇をアカシヤ材で作る。その祭壇は長さ五キュビト、幅五キュビトの正方形とし、高さは三キュビトとする。

27:2 その四隅の上に角を作る。その角は祭壇から出ているようにし、青銅をその祭壇にかぶせる。

27:3 灰壺、十能、鉢、肉刺し、火皿を作る。祭壇の用具はみな青銅で作る。

27:4 祭壇のために青銅の網細工の格子を作る。その網の上の四隅に青銅の環を四個作る。

27:5 その網を下の方、祭壇の張り出した部分の下に取り付け、これが祭壇の高さの半ばに達するようにする。

27:6 祭壇のために棒を、アカシヤ材の棒を作り、それらに青銅をかぶせる。

27:7 それらの棒は環に通す。祭壇が担がれるとき、棒が祭壇の両側にあるようにする。

27:8 祭壇は、板で、中が空洞になるように作る。山であなたに示されたとおりに作らなければならない。

27:9 次に幕屋の庭を造る。南側は、撚り糸で織った長さ百キュビトの亜麻布の庭の掛け幕を、その側に張る。

27:10 その柱は二十本、 その台座は二十個で青銅、 その柱の鉤と頭つなぎは銀とする。

27:11 同じように、北側も長さ百キュビトの掛け幕とする。その柱は二十本、その台座は二十個で青銅、その柱の鉤と頭つなぎは銀とする。

27:12 また、庭の西側は幅五十キュビトの掛け幕、その柱は十本、その台座は十個とする。

27:13 正面の、庭の東側の幅も五十キュビト。

27:14 門の片側には十五キュビトの掛け幕、その柱は三本、その台座は三個とする。

27:15 もう片方の側も十五キュビトの掛け幕、その柱は三本、その台座は三個とする。

27:16 庭の門には、青、紫、緋色の撚り糸、それに撚り糸で織った亜麻布を用いた、長さ二十キュビトの、刺?した垂れ幕を張る。その柱は四本、その台座は四個とする。

27:17 庭の周囲の柱はみな、銀の頭つなぎでつなぎ合わせ、その鉤は銀、台座は青銅とする。

27:18 この庭は長さ百キュビト、幅五十キュビト、そして高さは撚り糸で織った亜麻布の幕の五キュビトとし、その台座は青銅とする。

27:19 幕屋の奉仕に用いるすべての備品、すべての杭、庭のすべての杭は青銅とする。

27:20 あなたはイスラエルの子らに命じて、ともしび用の質の良い純粋なオリーブ油を持って来させなさい。ともしびを絶えずともしておくためである。

 

 

27:21 会見の天幕の中で、さとしの板の前にある垂れ幕の外側で、アロンとその子らは、夕方から朝まで【主】の前にそのともしびを整える。これはイスラエルの子らが代々守るべき永遠の掟である。

28:1 あなたは、イスラエルの子らの中から、あなたの兄弟アロンと、彼とともにいる彼の息子たちのナダブとアビフ、エルアザルとイタマルをあなたの近くに来させ、祭司としてわたしに仕えさせよ。

28:2 また、あなたの兄弟アロンのために、栄光と美を表す聖なる装束を作れ。

28:3 あなたは、わたしが知恵の霊を満たした、心に知恵ある者たちに告げて、彼らにアロンの装束を作らせなさい。 彼を聖別し、祭司としてわたしに仕えさせるためである。

28:4 彼らが作る装束は次のとおりである。胸当て、エポデ、青服、市松模様の長服、かぶり物、飾り帯。彼らは、あなたの兄弟アロンとその子らが、祭司としてわたしに仕えるために、 聖なる装束を作る。

28:5 彼らは、金色、青、紫、緋色の撚り糸、それに亜麻布を受け取る。

28:6 彼らに、金色、青、紫、緋色の撚り糸、それに撚り糸で織った亜麻布を用いて、意匠を凝らしてエポデを作らせる。

28:7 二つの肩当てが、それぞれエポデの両端に付けられ、エポデは一つに結ばれる。

28:8 エポデの上に来るあや織りの帯はエポデと同じ作りで、金色、青、紫、緋色の撚り糸、それに撚り糸で織った亜麻布を用い、エポデの一部となるようにする。

28:9 二つの縞めのうを取り、その上にイスラエルの息子たちの名を刻む。

28:10 六つの名を一つの石に、残りの六つの名をもう一つの石に、生まれた順に刻む。

28:11 印章を彫る宝石細工を施して、イスラエルの息子たちの名をその二つの石に彫り、それぞれを金縁の細工の中にはめ込む。

28:12 その二つの石をエポデの肩当てに付け、イスラエルの息子たちが覚えられるための石とする。アロンは【主】の前で、彼らの名が覚えられるように両肩に載せる。

28:13 あなたは金縁の細工を作り、

28:14 また二本の純金の鎖を作り、これを編んでひもとし、このひもの鎖を先の細工に取り付ける。

28:15 あなたはさばきの胸当てを意匠を凝らして作る。それをエポデの細工と同じように作る。すなわち、金色、青、紫、緋色の撚り糸、それに撚り糸で織った亜麻布を用いて作る。

28:16 それは正方形で二重にする。 長さ一ゼレト、幅一ゼレト。

28:17 その中に宝石をはめ込み四列にする。第一列は赤めのう、トパーズ、エメラルド。

28:18 第二列はトルコ石、サファイア、ダイヤモンド。

28:19 第三列はヒヤシンス石、めのう、紫水晶。

28:20 第四列は緑柱石、縞めのう、碧玉。これらが金縁の細工の中にはめ込まれる。

28:21 これらの宝石はイスラエルの息子たちの名にちなむもので、彼らの名にしたがい十二個でなければならない。それらは印章のように、それぞれに名が彫られ、十二部族を表す。

28:22 また、胸当てのために、撚ったひものような鎖を純金で作る。

28:23 胸当てのために金の環を二個作り、その二個の環を胸当ての両端に付ける。

28:24 その胸当ての両端の二個の環に、二本の金のひもを付ける。

28:25 その二本のひものもう一方の端を、先の二つの金縁の細工と結び、エポデの肩当ての前側に付ける。

28:26 さらに二個の金の環を作り、それらを胸当ての両端に、エポデに接する胸当ての内側の縁に付ける。

28:27 また、さらに二個の金の環を作り、これをエポデの二つの肩当ての下端の前に、エポデのあや織りの帯の上部の継ぎ目に、向かい合うように付ける。

28:28 胸当ては、その環からエポデの環に青ひもで結び付け、エポデのあや織りの帯の上にあるようにし、胸当てがエポデから外れないようにしなければならない。

28:29 このようにして、アロンが聖所に入るときには、さばきの胸当てにあるイスラエルの息子たちの名をその胸に担う。それらの名が、絶えず【主】の前で覚えられるようにするためである。

28:30 さばきの胸当てにはウリムとトンミムを入れ、アロンが【主】の前に出るときに、それがアロンの胸の上にあるようにする。アロンは絶えず【主】の前に、イスラエルの息子たちのさばきを胸に担う。

28:31 エポデの下に着る青服を青の撚り糸だけで作る。

28:32 その真ん中に、首を通す口を作る。その口の周りには、ほころびないように織物の技法を凝らして縁を付け、よろいの襟のようにする。

28:33 その裾周りには、青、紫、緋色の撚り糸でざくろを作る。その裾周りのざくろの間には金の鈴を付ける。

28:34 すなわち、青服の裾周りに、金の鈴、ざくろ、金の鈴、ざくろ、となるようにする。

28:35 アロンはこれを、務めを行うために着る。 彼が聖所に入って【主】の前に出るとき、 またそこを去るとき、 その音が聞こえるようにする。彼が死ぬことのないようにするためである。

28:36 また、純金の札を作り、その上に印章を彫るように『【主】の聖なるもの』と彫り、

28:37 これを青ひもに付け、それをかぶり物に付ける。それがかぶり物の前面にくるようにする。

28:38 これがアロンの額の上にあって、アロンは、イスラエルの子らが聖別する聖なるもの、彼らのすべての聖なる献上物に関わる咎を負う。これは、彼らが【主】の前に受け入れられるように、絶えずアロンの額の上になければならない。

28:39 さらに亜麻布で市松模様の長服を作り、亜麻布でかぶり物を作る。飾り帯は刺?を施して作る。

28:40 あなたはアロンの子らのために長服を作り、また彼らのために飾り帯を作り、彼らのために、栄光と美を表すターバンを作らなければならない。

28:41 これらをあなたの兄弟アロン、および彼とともにいるその子らに着せ、彼らに油注ぎをし、彼らを祭司職に任命し、彼らを聖別し、祭司としてわたしに仕えさせよ。

28:42 彼らのために、裸をおおう亜麻布のももひきを作れ。それは腰からももまで届くようにする。

 

 

28:43 アロンとその子らは、会見の天幕に入るとき、あるいは聖所で務めを行うために祭壇に近づくとき、これを着る。彼らが咎を負って死ぬことのないようにするためである。これは彼と彼の後の子孫のための永遠の掟である。

29:1 彼らを聖別し祭司としてわたしに仕えさせるために、彼らになすべきことは次のことである。若い雄牛一頭、傷のない雄羊二匹を取れ。

29:2 また、種なしパン、油を混ぜた種なしの輪形パン、油を塗った種なしの薄焼きパンを取れ。これらは最良の小麦粉で作る。

29:3 これらを一つのかごに入れ、そのかごと一緒に、先の一頭の雄牛と二匹の雄羊を連れて来る。

29:4 アロンとその子らを会見の天幕の入り口に近づかせ、水で彼らを洗う。

29:5 装束を取り、長服と、エポデの下に着る青服と、エポデと胸当てをアロンに着せ、エポデのあや織りの帯を締める。

29:6 彼の頭にかぶり物をかぶらせ、そのかぶり物の上に聖なる記章を付ける。

29:7 注ぎの油を取って彼の頭に注ぎ、彼に油注ぎをする。

29:8 それから彼の子らを連れて来て、彼らに長服を着せる。

29:9 アロンとその子らに飾り帯を締め、ターバンを巻く。永遠の掟によって、祭司の職は彼らのものとなる。あなたはアロンとその子らを祭司職に任命せよ。

29:10 あなたは雄牛を会見の天幕の前に近づかせ、アロンとその子らはその雄牛の頭に手を置く。

29:11 あなたは会見の天幕の入り口で、【主】の前で、その雄牛を屠り、

29:12 その雄牛の血を取り、あなたの指でこれを祭壇の四隅の角に塗る。その血はみな祭壇の土台に注ぐ。

29:13 その内臓をおおうすべての脂肪、肝臓の小葉、二つの腎臓とその上の脂肪を取り出し、これらを祭壇の上で焼いて煙にする。

29:14 その雄牛の肉と皮と汚物は宿営の外で火で焼く。 これは罪のきよめのささげ物である。

29:15 また、一匹の雄羊を取り、アロンとその子らはその雄羊の頭に手を置く。

29:16 その雄羊を屠り、その血を取り、これを祭壇の側面に振りかける。

29:17 また、その雄羊を各部に切り分け、その内臓とその足を洗い、これらをほかの部位や頭と一緒にし、

29:18 その雄羊を全部、祭壇の上で焼いて煙にする。これは【主】への全焼のささげ物で、【主】への芳ばしい香り、食物のささげ物である。

29:19 もう一匹の雄羊を取り、アロンとその子らはその雄羊の頭に手を置く。

29:20 その雄羊を屠り、その血を取って、アロンの右の耳たぶと、その子らの右の耳たぶ、また彼らの右手の親指と右足の親指に塗り、その血を祭壇の側面に振りかける。

29:21 祭壇の上の血と、注ぎの油を取って、それをアロンとその装束、彼とともにいるその子らとその装束にかける。こうして、彼とその装束、彼とともにいるその子らとその装束は聖なるものとなる。

29:22 次に、その雄羊の脂肪、あぶら尾、内臓をおおう脂肪、肝臓の小葉、二つの腎臓とその上の脂肪、また右のももを取る。これは任職の雄羊である。

29:23 また、【主】の前にある種なしパンのかごから、円形パン一つと、油を混ぜた輪形パン一つと、薄焼きパン一つを取る。

29:24 そして、そのすべてをアロンの手のひらとその子らの手のひらに載せ、奉献物として【主】の前で揺り動かす。

29:25 それらを彼らの手から取り、全焼のささげ物とともに、【主】の前の芳ばしい香りとして祭壇の上で焼いて煙にする。これは【主】への食物のささげ物である。

29:26 アロンの任職のための雄羊の胸肉を取り、これを奉献物として【主】に向かって揺り動かす。これは、あなたの受ける分となる。

29:27 アロンとその子らの任職のための雄羊の、奉献物として揺り動かされた胸肉と、奉納物として献げられたもも肉とを聖別する。

29:28 それは、 アロンとその子らがイスラエルの子らから受け取る永遠の割り当てとなる。それは奉納物である。それはイスラエルの子らからの交わりのいけにえの奉納物、【主】への奉納物であるから。

29:29 アロンの聖なる装束は彼の跡を継ぐ子らのものとなり、彼らはこれを着けて油注がれ、これを着けて祭司職に任命される。

29:30 彼の子らのうちで、彼に代わって聖所で務めを行うために会見の天幕に入る祭司は、 七日間、これを着る。

29:31 あなたは任職のための雄羊を取り、聖なる所でその肉を煮なければならない。

29:32 アロンとその子らは会見の天幕の入り口で、その雄羊の肉と、かごの中のパンを食べる。

29:33 彼らは、自分たちを任職し聖別するため、宥めに用いられたものを食べる。一般の者は食べてはならない。これらは聖なるものである。

29:34 もし任職のための肉またはパンが朝まで残ったなら、その残りは火で燃やす。食べてはならない。これは聖なるものである。

29:35 わたしがあなたに命じたすべてにしたがって、このようにアロンとその子らに行え。七日間、 任職式を行わなければならない。

29:36 毎日、宥めのために、 罪のきよめのささげ物として雄牛一頭を献げる。あなたはその上で宥めを行い、その祭壇から罪を除く。聖別するためにそれに油注ぎをする。

29:37 七日間、祭壇のために宥めを行い、それを聖別する。祭壇は最も聖なるものとなる。 祭壇に触れるものはすべて、聖なるものとなる。

29:38 祭壇の上に献げるべき物は次のとおりである。毎日絶やすことなく、一歳の雄の子羊二匹。

29:39 朝、一匹の雄の子羊を献げ、 夕暮れに、もう一匹の雄の子羊を献げる。

29:40 一匹の雄の子羊には、 上質のオリーブ油四分の一ヒンを混ぜた最良の小麦粉十分の一エパと、 また注ぎのささげ物としてぶどう酒四分の一ヒンが添えられる。

29:41 もう一匹の雄の子羊は夕暮れに献げなければならない。これには、朝の穀物のささげ物や注ぎのささげ物を同じく添えて、献げなければならない。それは芳ばしい香りのためであり、【主】への食物のささげ物である。

29:42 これは、【主】の前、会見の天幕の入り口での、あなたがたの代々にわたる常供の全焼のささげ物である。その場所でわたしはあなたがたに会い、その場所であなたと語る。

29:43 その場所でわたしはイスラエルの子らと会う。そこは、わたしの栄光によって聖なるものとされる。

29:44 わたしは会見の天幕と祭壇を聖別する。またアロンとその子らを聖別して、彼らを祭司としてわたしに仕えさせる。

29:45 わたしはイスラエルの子らのただ中に住み、彼らの神となる。

 

 

29:46 彼らは、わたしが彼らの神、【主】であり、彼らのただ中に住むために、彼らをエジプトの地から導き出したことを知るようになる。わたしは彼らの神、【主】である。

30:1 また、香をたくための祭壇を作れ。 それをアカシヤ材で作る。

30:2 長さ一キュビト、幅一キュビトの正方形で、その高さは二キュビトとする。祭壇から角が出ているようにする。

30:3 祭壇の上面と、側面すべて、および角には純金をかぶせ、その周りには金の飾り縁を作る。

30:4 また、その祭壇のために二つの金の環を作る。その飾り縁の下の両側に、相対するように作る。これは祭壇を担ぐ棒を通すところとする。

30:5 その棒はアカシヤ材で作り、それに金をかぶせる。

30:6 それを、あかしの箱をさえぎる垂れ幕の手前、わたしがあなたと会う、あかしの箱の上の『宥めの蓋』の手前に置く。

30:7 アロンはその上で香りの高い香をたく。朝ごとにともしびを整え、煙を立ち上らせる。

30:8 アロンは夕暮れにともしびをともすときにも、 煙を立ち上らせる。 これは、 あなたがたの代々にわたる、 【主】の前の常供の香のささげ物である。

30:9 あなたがたはその上で、異なった香や全焼のささげ物や穀物のささげ物を献げてはならない。 また、 その上に、注ぎのぶどう酒を注いではならない。

30:10 アロンは年に一度、その角の上で宥めを行う。その祭壇のために、罪のきよめのささげ物の、宥めのための血によって、彼は代々にわたり、年に一度、宥めを行う。これは【主】にとって最も聖なるものである。」

30:11  【主】はモーセに告げられた。

30:12 「あなたがイスラエルの子らの登録のためにその頭数を調べるとき、各人はその登録にあたり、自分のたましいの償い金を【主】に納めなければならない。これは、彼らの登録にあたり、彼らにわざわいが起こらないようにするためである。

30:13 登録される者がそれぞれ納めるのは、これである。 聖所のシェケルで半シェケル。一シェケルは二十ゲラで、半シェケルが【主】への奉納物である。

30:14 二十歳またそれ以上の者で、登録される者はみな、【主】にこの奉納物を納める。

30:15 あなたがたのたましいのために宥めを行おうと、【主】に奉納物を納めるときには、 富む人も半シェケルより多く払ってはならず、 貧しい人もそれより少なく払ってはならない。

30:16 イスラエルの子らから償いのための銀を受け取ったなら、それを会見の天幕の用に充てる。 こうしてそれは、イスラエルの子らにとって、 あなたがたのたましいに宥めがなされたことに対する、【主】の前での記念となる。 」

30:17 【主】はまた、モーセに告げられた。

30:18 「洗いのために洗盤とその台を青銅で作り、それを会見の天幕と祭壇の間に置き、その中に水を入れよ。

30:19 アロンとその子らは、そこで手と足を洗う。

30:20 彼らが会見の天幕に入るときには水を浴びる。 彼らが死ぬことのないようにするためである。 また、彼らが、【主】への食物のささげ物を焼いて煙にする務めのために祭壇に近づくときにも、

30:21 その手、その足を洗う。彼らが死ぬことのないようにするためである。これは、彼とその子孫にとって代々にわたる永遠の掟である。」

30:22 【主】はモーセにこう告げられた。

30:23 「あなたは最上の香料を取れ。液体の没薬を五百シェケル、香りの良いシナモンをその半分の二百五十シェケル、香りの良い菖蒲を二百五十シェケル、

30:24 桂枝を聖所のシェケルで五百シェケル、オリーブ油を一ヒン。

30:25 あなたは調香の技法を凝らしてこれらを調合し、聖なる注ぎの油を作る。これが聖なる注ぎの油となる。

30:26 そして、次のものに油注ぎを行う。会見の天幕、あかしの箱、

30:27 机とそのすべての備品、 燭台とそのすべての器具、 香の祭壇、

30:28  全焼のささげ物の祭壇とそのすべての用具、 洗盤とその台。

30:29 こうして、これらを聖別するなら、それは最も聖なるものとなる。これらに触れるものはすべて、聖なるものとなる。

30:30 あなたはアロンとその子らに油注ぎを行い、彼らを聖別して、祭司としてわたしに仕えさせなければならない。

30:31 あなたはイスラエルの子らに告げよ。これは、あなたがたの代々にわたり、わたしにとって聖なる注ぎの油となる。

30:32 これを人のからだに注いではならない。また、この割合で、これと似たものを作ってはならない。これは聖なるものであり、あなたがたにとっても聖なるものでなければならない。

30:33 すべて、これと似たものを調合する者、または、これをほかの人に付ける者は、だれでも自分の民から断ち切られる。」

30:34 【主】はモーセに言われた。「あなたは香料のナタフ香、シェヘレテ香、ヘルベナ香と純粋な乳香を取れ。これらは、それぞれ同じ量でなければならない。

30:35 これをもって、調香の技法を凝らして調合された、塩気のある、きよい、聖なる香を作れ。

30:36 また、その一部を打ち砕いて粉にし、その一部を、わたしがあなたと会う会見の天幕の中のあかしの箱の前に供える。これは、あなたがたにとって最も聖なるものである。

30:37 その割合で作る香を自分たちのために作ってはならない。 それはあなたにとって、【主】に対して聖なるものである。

 

 

30:38 これと似たものを作って、これを嗅ぐ者は、自分の民の間から断ち切られる。」