6:1 【主】はモーセに告げられた。

6:2 「イスラエルの子らに告げよ。男または女が、【主】のものとして身を聖別するため特別な誓いをして、ナジル人の誓願を立てる場合、

6:3 その人は、ぶどう酒や強い酒を断たなければならない。ぶどう酒の酢や強い酒の酢を飲んではならない。また、ぶどう汁をいっさい飲んではならない。ぶどうの実の生のものも、干したものも食べてはならない。

6:4 ナジル人としての聖別の全期間、彼はぶどうの木から生じるものはすべて、種も皮も食べてはならない。

6:5 彼がナジル人としての聖別の誓願を立てている間は、頭にかみそりを当ててはならない。【主】のものとして身を聖別している期間が満ちるまで、彼は聖なるものであり、頭の髪の毛を伸ばしておかなければならない。

6:6 【主】のものとして身を聖別している間は、死人のところに入って行ってはならない。

6:7 父、母、兄弟、姉妹が死んだ場合でも、彼らとの関わりで身を汚してはならない。彼の頭には神への聖別のしるしがあるからである。

6:8 ナジル人としての聖別の全期間、彼は【主】に対して聖なるものである。

6:9 だれかが突然、彼のそばで死んで、その聖別された頭を汚した場合には、身をきよめる日に頭を剃る。すなわち七日目に剃る。

6:10 そして八日目に、山鳩二羽か家鳩のひな二羽を、会見の天幕の入り口にいる祭司のところに持って行く。

6:11 祭司はその一羽を罪のきよめのささげ物とし、もう一羽を全焼のささげ物として献げ、死体によって招いた罪を除いて彼のために宥めを行い、その日に彼の頭を聖なるものとする。

6:12 その人は、ナジル人としての聖別の期間を、改めて【主】のものとして聖別する。そして一歳の雄の子羊を携えて行き、代償のささげ物とする。それ以前の日数は、彼の聖別が汚されたので無効になる。

6:13 これはナジル人についてのおしえである。ナジル人としての聖別の期間が満ちたときは、彼を会見の天幕の入り口に連れて行く。

6:14 彼は次のささげ物を【主】に献げる。すなわち、全焼のささげ物として傷のない一歳の雄の子羊一匹、罪のきよめのささげ物として傷のない一歳の雌の子羊一匹、交わりのいけにえとして傷のない雄羊一匹、

6:15 さらに穀物のささげ物として、種なしパン一かご、油を混ぜた小麦粉の輪形パン、油を塗った種なしの薄焼きパンを、それぞれに添える注ぎのささげ物とともに献げる。

6:16 祭司はこれらのものを【主】の前に近づけ、罪のきよめのささげ物と全焼のささげ物を献げる。

6:17 交わりのいけにえとして雄羊を、一かごの種なしパンとともに【主】に献げ、さらに祭司は穀物のささげ物と注ぎのささげ物を献げる。

6:18 ナジル人は会見の天幕の入り口で、聖別した頭を剃り、その聖別した頭の髪の毛を取って、交わりのいけにえの下にある火にくべる。

6:19 ナジル人がその聖別した髪の毛を剃った後、祭司は煮えた雄羊の肩と、かごの中の種なしの輪形パン一つと、種なしの薄焼きパン一つを取って、ナジル人の手の上に載せる。

6:20 祭司はこれらを奉献物として【主】の前で揺り動かす。これは聖なるものであって、奉献物の胸肉、奉納物のもも肉とともに祭司のものとなる。その後で、このナジル人はぶどう酒を飲むことができる。

6:21 これがナジル人についてのおしえである。ナジル人としての聖別に加えて、その人の力の及ぶ以上に【主】へのささげ物を誓う者は、ナジル人としての聖別のおしえに加えて、その誓った誓いのことばどおりにしなければならない。」

6:22 【主】はモーセにこう告げられた。

6:23 「アロンとその子らに告げよ。『あなたがたはイスラエルの子らに言って、彼らをこのように祝福しなさい。

6:24 【主】があなたを祝福し、あなたを守られますように。

6:25 【主】が御顔をあなたに照らし、あなたを恵まれますように。

6:26 【主】が御顔をあなたに向け、あなたに平安を与えられますように。』

 

6:27 アロンとその子らが、わたしの名をイスラエルの子らの上に置くなら、わたしが彼らを祝福する。」

7:1 モーセは幕屋を設営し終えた日に、これに油注ぎをして、聖別した。そのすべての器具と、祭壇およびそのすべての用具にもそうした。彼がそれらに油注ぎをして聖別したとき、

7:2 イスラエルの族長たち、すなわち一族のかしらたちが近づいた。彼らは部族の長たちで、登録に当たった者たちである。

7:3 彼らは自分たちのささげ物を【主】の前に持って来た。それは覆いのある台車六台と雄牛十二頭で、族長二人につき車一台、一人につき牛一頭であった。彼らはこれを幕屋の前に引いて来た。

7:4 すると【主】はモーセに告げられた。

7:5 「会見の天幕の奉仕に使うために彼らからこれらを受け取り、レビ人にそれぞれの奉仕に応じて渡せ。」

7:6 そこでモーセは台車と雄牛を受け取り、それをレビ人に与えた。

7:7 ゲルション族には、その奉仕に応じて台車二台と雄牛四頭を与え、

7:8 メラリ族には、祭司アロンの子イタマルの監督のもとにある彼らの奉仕に応じて、台車四台と雄牛八頭を与えた。

7:9 しかしケハテ族には何も与えなかった。彼らの聖なるものに関わる奉仕は、肩に担いで運ぶことだったからである。

7:10 祭壇に油注ぎが行われた日に、族長たちは祭壇奉献のためのささげ物を献げた。族長たちが自分たちのささげ物を祭壇の前に近づけたとき、

7:11 【主】はモーセに言われた。「族長たちは一日に一人ずつの割合で、祭壇奉献のために彼らのささげ物を献げなければならない。」

7:12 最初の日にささげ物を献げたのは、ユダ部族のアミナダブの子ナフションであった。

7:13 そのささげ物は、聖所のシェケルで重さ百三十シェケルの銀の皿一枚、七十シェケルの銀の鉢一つ。この二つには穀物のささげ物として、油を混ぜた小麦粉がいっぱいに入れてあった。

7:14 また香を満たした十シェケルの金のひしゃく一つ。

7:15 全焼のささげ物として若い雄牛一頭、雄羊一匹、一歳の雄の子羊一匹。

7:16  罪のきよめのささげ物として雄やぎ一匹。

7:17 交わりのいけにえとして雄牛二頭、雄羊五匹、雄やぎ五匹、一歳の雄の子羊五匹。これがアミナダブの子ナフションのささげ物であった。

7:18 二日目にはイッサカルの族長、ツアルの子ネタンエルが献げた。

7:19 彼は、ささげ物として聖所のシェケルで重さ百三十シェケルの銀の皿一枚、七十シェケルの銀の鉢一つを献げた。この二つには穀物のささげ物として、油を混ぜた小麦粉がいっぱいに入れてあった。

7:20 また香を満たした十シェケルの金のひしゃく一つ。

7:21 全焼のささげ物として若い雄牛一頭、雄羊一匹、一歳の雄の子羊一匹。

7:22 罪のきよめのささげ物として雄やぎ一匹。

7:23 交わりのいけにえとして雄牛二頭、雄羊五匹、雄やぎ五匹、一歳の雄の子羊五匹。これがツアルの子ネタンエルのささげ物であった。

7:24 三日目は、ゼブルン族の族長、ヘロンの子エリアブ。

7:25 そのささげ物は、聖所のシェケルで重さ百三十シェケルの銀の皿一枚、七十シェケルの銀の鉢一つ。この二つには穀物のささげ物として、油を混ぜた小麦粉がいっぱいに入れてあった。

7:26 また香を満たした十シェケルの金のひしゃく一つ。

7:27 全焼のささげ物として若い雄牛一頭、雄羊一匹、一歳の雄の子羊一匹。

7:28 罪のきよめのささげ物として雄やぎ一匹。

7:29 交わりのいけにえとして雄牛二頭、雄羊五匹、雄やぎ五匹、一歳の雄の子羊五匹。これがヘロンの子エリアブのささげ物であった。

7:30 四日目は、ルベン族の族長、シェデウルの子エリツル。

7:31 そのささげ物は、聖所のシェケルで百三十シェケルの銀の皿一枚、七十シェケルの銀の鉢一つ。この二つには穀物のささげ物として、油を混ぜた小麦粉がいっぱいに入れてあった。

7:32 また香を満たした十シェケルの金のひしゃく一つ。

7:33 全焼のささげ物として若い雄牛一頭、雄羊一匹、一歳の雄の子羊一匹。

7:34 罪のきよめのささげ物として雄やぎ一匹。

7:35 交わりのいけにえとして雄牛二頭、雄羊五匹、雄やぎ五匹、一歳の雄の子羊五匹。これがシェデウルの子エリツルのささげ物であった。

7:36 五日目は、シメオン族の族長、ツリシャダイの子シェルミエル。

7:37 そのささげ物は、聖所のシェケルで百三十シェケルの銀の皿一枚、七十シェケルの銀の鉢一つ。この二つには穀物のささげ物として、油を混ぜた小麦粉がいっぱいに入れてあった。

7:38 また香を満たした十シェケルの金のひしゃく一つ。

7:39 全焼のささげ物として若い雄牛一頭、雄羊一匹、一歳の雄の子羊一匹。

7:40 罪のきよめのささげ物として雄やぎ一匹。

7:41  交わりのいけにえとして雄牛二頭、雄羊五匹、雄やぎ五匹、一歳の雄の子羊五匹。これがツリシャダイの子シェルミエルのささげ物であった。

7:42 六日目は、ガド族の族長、デウエルの子エルヤサフ。

7:43 そのささげ物は、聖所のシェケルで百三十シェケルの銀の皿一枚、七十シェケルの銀の鉢一つ。この二つには穀物のささげ物として、油を混ぜた小麦粉がいっぱいに入れてあった。

7:44 また香を満たした十シェケルの金のひしゃく一つ。

7:45 全焼のささげ物として若い雄牛一頭、雄羊一匹、一歳の雄の子羊一匹。

7:46 罪のきよめのささげ物として雄やぎ一匹。

7:47 交わりのいけにえとして雄牛二頭、雄羊五匹、雄やぎ五匹、一歳の雄の子羊五匹。これがデウエルの子エルヤサフのささげ物であった。

7:48 七日目は、エフライム族の族長、アミフデの子エリシャマ。

7:49 そのささげ物は、聖所のシェケルで百三十シェケルの銀の皿一枚、七十シェケルの銀の鉢一つ。この二つには穀物のささげ物として、油を混ぜた小麦粉がいっぱいに入れてあった。

7:50 また香を満たした十シェケルの金のひしゃく一つ。

7:51 全焼のささげ物として若い雄牛一頭、雄羊一匹、一歳の雄の子羊一匹。

7:52 罪のきよめのささげ物として雄やぎ一匹。

7:53 交わりのいけにえとして雄牛二頭、雄羊五匹、雄やぎ五匹、一歳の雄の子羊五匹。これがアミフデの子エリシャマのささげ物であった。

7:54 八日目は、マナセ族の族長、ペダツルの子ガムリエル。

7:55 そのささげ物は、聖所のシェケルで百三十シェケルの銀の皿一枚、七十シェケルの銀の鉢一つ。この二つには穀物のささげ物として、油を混ぜた小麦粉がいっぱいに入れてあった。

7:56 また香を満たした十シェケルの金のひしゃく一つ。

7:57 全焼のささげ物として若い雄牛一頭、雄羊一匹、一歳の雄の子羊一匹。

7:58 罪のきよめのささげ物として雄やぎ一匹。

7:59 交わりのいけにえとして雄牛二頭、雄羊五匹、雄やぎ五匹、一歳の雄の子羊五匹。これがペダツルの子ガムリエルのささげ物であった。

7:60 九日目は、ベニヤミン族の族長、ギデオニの子アビダン。

7:61 そのささげ物は、聖所のシェケルで百三十シェケルの銀の皿一枚、七十シェケルの銀の鉢一つ。この二つには穀物のささげ物として、油を混ぜた小麦粉がいっぱいに入れてあった。

7:62 また香を満たした十シェケルの金のひしゃく一つ。

7:63 全焼のささげ物として若い雄牛一頭、雄羊一匹、一歳の雄の子羊一匹。

7:64 罪のきよめのささげ物として雄やぎ一匹。

7:65 交わりのいけにえとして雄牛二頭、雄羊五匹、雄やぎ五匹、一歳の雄の子羊五匹。これがギデオニの子アビダンのささげ物であった。

7:66 十日目は、ダン族の族長、アミシャダイの子アヒエゼル。

7:67 そのささげ物は、聖所のシェケルで百三十シェケルの銀の皿一枚、七十シェケルの銀の鉢一つ。この二つには穀物のささげ物として、油を混ぜた小麦粉がいっぱいに入れてあった。

7:68 また香を満たした十シェケルの金のひしゃく一つ。

7:69 全焼のささげ物として若い雄牛一頭、雄羊一匹、一歳の雄の子羊一匹。

7:70 罪のきよめのささげ物として雄やぎ一匹。

7:71  交わりのいけにえとして雄牛二頭、雄羊五匹、雄やぎ五匹、一歳の雄の子羊五匹。これがアミシャダイの子アヒエゼルのささげ物であった。

7:72 十一日目は、アシェル族の族長、オクランの子パグイエル。

7:73 そのささげ物は、聖所のシェケルで百三十シェケルの銀の皿一枚、七十シェケルの銀の鉢一つ。この二つには穀物のささげ物として、油を混ぜた小麦粉がいっぱいに入れてあった。

7:74 また香を満たした十シェケルの金のひしゃく一つ。

7:75 全焼のささげ物として若い雄牛一頭、雄羊一匹、一歳の雄の子羊一匹。

7:76 罪のきよめのささげ物として雄やぎ一匹。

7:77  交わりのいけにえとして雄牛二頭、雄羊五匹、雄やぎ五匹、一歳の雄の子羊五匹。これがオクランの子パグイエルのささげ物であった。

7:78 十二日目は、ナフタリ族の族長、エナンの子アヒラ。

7:79 そのささげ物は、聖所のシェケルで百三十シェケルの銀の皿一枚、七十シェケルの銀の鉢一つ。この二つには穀物のささげ物として、油を混ぜた小麦粉がいっぱいに入れてあった。

7:80 また香を満たした十シェケルの金のひしゃく一つ。

7:81 全焼のささげ物として若い雄牛一頭、雄羊一匹、一歳の雄の子羊一匹。

7:82 罪のきよめのささげ物として雄やぎ一匹。

7:83 交わりのいけにえとして雄牛二頭、雄羊五匹、雄やぎ五匹、一歳の雄の子羊五匹。これがエナンの子アヒラのささげ物であった。

7:84 以上が、祭壇に油注ぎが行われた日に、イスラエルの族長たちから献げられた、祭壇奉献のささげ物であった。すなわち、銀の皿十二、銀の鉢十二、金のひしゃく十二。

7:85 銀の皿はそれぞれ百三十シェケル、鉢はそれぞれ七十シェケル。これらの器の銀は、合わせて、聖所のシェケルで二千四百シェケル。

7:86 香を満たした十二の金のひしゃくは、聖所のシェケルでそれぞれ十シェケル。ひしゃくの金は、合わせて百二十シェケル。

7:87 全焼のささげ物として、家畜は合わせて、雄牛十二頭、雄羊十二匹、一歳の雄の子羊十二匹、それに、それらに添える穀物のささげ物。また罪のきよめのささげ物として雄やぎ十二匹。

7:88 交わりのいけにえとして、家畜は合わせて、雄牛二十四頭、雄羊六十匹、雄やぎ六十匹、一歳の雄の子羊六十匹。これが祭壇に油注ぎが行われた後の、祭壇奉献のためのささげ物であった。

 

7:89 モーセは、主と語るために会見の天幕に入ると、あかしの箱の上にある「宥めの蓋」の上から、すなわち二つのケルビムの間から、彼に語られる御声を聞いた。主は彼に語られた。

8:1 【主】はモーセに告げられた。

8:2 「アロンに告げよ。『あなたがともしび皿を載せるとき、七つのともしび皿が燭台の前を照らすようにしなさい』と。」

8:3 アロンはそのようにした。【主】がモーセに命じられたとおりに、燭台の前に向けてともしび皿を載せた。

8:4 燭台の作りは次のとおりであった。それは金の打ち物で、その台座から花弁に至るまで打ち物であった。【主】がモーセに示された型のとおりに、この燭台は作られていた。

8:5 【主】はモーセにこう告げられた。

8:6 「レビ人をイスラエルの子らの中から取って、彼らをきよめよ。

8:7 あなたは次のようにして彼らをきよめなければならない。罪のきよめの水を彼らにかける。彼らは全身にかみそりを当て、その衣服を洗い、身をきよめる。

8:8 そして若い雄牛と油を混ぜた小麦粉の穀物のささげ物を取る。あなたはまた別の若い雄牛を罪のきよめのささげ物として取る。

8:9 あなたはレビ人を会見の天幕の前に近づかせ、イスラエルの全会衆を集め、

8:10 レビ人を【主】の前に進ませる。イスラエルの子らは手をレビ人の上に置く。

8:11 アロンはレビ人を、イスラエルの子らからの奉献物として【主】の前に献げる。これは彼らが【主】の奉仕をするためである。

8:12 レビ人は、雄牛の頭に手を置く。そこであなたは一頭を罪のきよめのささげ物として、また一頭を全焼のささげ物として【主】に献げ、レビ人のために宥めを行う。

8:13 あなたはレビ人をアロンとその子らの前に立たせ、彼らを奉献物として【主】に献げる。

8:14 こうして、あなたはレビ人をイスラエルの子らのうちから分け、レビ人はわたしのものとなる。

8:15 この後、レビ人は会見の天幕に入って奉仕をすることができる。あなたは彼らをきよめ、彼らを奉献物として献げなければならない。

8:16 彼らはイスラエルの子らのうちから正式にわたしに与えられたものだからである。すべてのイスラエルの子らのうちで、最初に胎を開いた、すべての長子の代わりに、わたしは彼らをわたしのものとして取ったのである。

8:17 イスラエルの子らのうちでは、人でも家畜でも、すべての長子はわたしのものだからである。エジプトの地で、わたしがすべての長子を打った日に、わたしは彼らを聖別してわたしのものとした。

8:18 わたしは、イスラエルの子らのうちのすべての長子の代わりにレビ人を取った。

8:19 わたしは、イスラエルの子らのうちからレビ人をアロンとその子らに正式に付け、会見の天幕でイスラエルの子らの奉仕をし、イスラエルの子らのために宥めを行うようにした。それは、イスラエルの子らが聖所に近づいて、彼らにわざわいが及ぶことのないようにするためである。」

8:20 モーセとアロンとイスラエルの全会衆は、レビ人に対してそのようにした。【主】がレビ人についてモーセに命じられたことすべてにしたがって、イスラエルの子らは彼らに行った。

8:21 レビ人は身の汚れを除き、その衣服を洗った。そうしてアロンは彼らを奉献物として【主】の前に献げた。またアロンは彼らのために宥めを行い、彼らをきよめた。

8:22 この後、レビ人は会見の天幕に入って、アロンとその子らの前で自分たちの奉仕をした。人々は【主】がレビ人についてモーセに命じられたとおりに、レビ人に行った。

8:23 【主】はモーセにこう告げられた。

8:24 「これはレビ人に関わることである。二十五歳以上の者は、会見の天幕の奉仕の務めを果たさなければならない。

8:25 しかし、五十歳からは奉仕の務めから退き、もう奉仕してはならない。

 

8:26 その人はただ、会見の天幕で、自分の同族の者が任務に当たるのを助けることはできるが、自分で奉仕をしてはならない。あなたはレビ人に、彼らの任務に関してこのようにしなければならない。」

9:1 エジプトの地を出て二年目の第一の月に、【主】はシナイの荒野でモーセに告げられた。

9:2 「イスラエルの子らは、定められた時に、過越のいけにえを献げよ。

9:3 あなたがたはこの月の十四日の夕暮れ、その定められた時に、それを献げなければならない。それについてのすべての掟とすべての定めにしたがって、それをしなければならない。」

9:4 モーセがイスラエルの子らに、過越のいけにえを献げるように告げたので、

9:5 彼らはシナイの荒野で第一の月の十四日の夕暮れに過越のいけにえを献げた。イスラエルの子らは、すべて【主】がモーセに命じられたとおりに行った。

9:6 しかし、人の死体によって汚れていて、その日に過越のいけにえを献げることができなかった人たちがいた。彼らはその日、モーセとアロンの前に進み出た。

9:7 その人たちは彼に言った。「私たちは、人の死体によって汚れていますが、なぜ、イスラエルの子らの中で、定められた時に【主】へのささげ物を献げることを禁じられているのでしょうか。」

9:8 モーセは彼らに言った。「待っていなさい。私は【主】があなたがたについてどのように命じられるかを聞こう。」

9:9 【主】はモーセにこう告げられた。

9:10 「イスラエルの子らに告げよ。あなたがたのうち、またはあなたがたの子孫のうちで、人の死体によって身を汚している者、あるいは、遠い旅路にある者はみな、過越のいけにえを【主】に献げることができる。

9:11 その人たちは、第二の月の十四日の夕暮れに、それを献げなければならない。種なしパンと苦菜と一緒にそれを食べなければならない。

9:12 そのうちの少しでも朝まで残してはならない。また、その骨は折ってはならない。すべて過越のいけにえの掟のとおり、それを献げなければならない。

9:13 身がきよく、また旅にも出ていない者が、過越のいけにえを献げることをしないなら、その人は自分の民から断ち切られる。その人は定められた時に【主】へのささげ物を献げなかったので、自分の罪責を負う。

9:14 もし、あなたがたのところに寄留者が滞在していて、【主】に過越のいけにえを献げようとするなら、過越のいけにえの掟と、その定めとにしたがって献げなければならない。寄留者でも、この国に生まれた者でも、あなたがたには掟は一つである。」

9:15 幕屋が設営された日、雲が、あかしの天幕である幕屋をおおった。それは、夕方には幕屋の上にあって朝まで火のようであった。

9:16 いつもこのようであって、昼は雲がそれをおおい、夜は火のように見えた。

9:17 いつでも雲が天幕から上るときには、その後でイスラエルの子らは旅立った。また、雲がとどまるその場所で、イスラエルの子らは宿営した。

9:18 【主】の命によりイスラエルの子らは旅立ち、【主】の命により宿営した。雲が幕屋の上にとどまっている間、彼らは宿営した。

9:19 雲が長い間、幕屋の上にとどまるときには、イスラエルの子らは【主】への務めを守って、旅立たなかった。

9:20 また、雲がわずかの間しか幕屋の上にとどまらないことがあっても、彼らは【主】の命により宿営し、【主】の命により旅立った。

9:21 雲が夕方から朝までとどまるようなときがあっても、朝になって雲が上れば、彼らは旅立った。昼でも夜でも、雲が上れば旅立った。

9:22 二日でも、一月でも、あるいは一年でも、雲が幕屋の上にとどまって、去らなければ、イスラエルの子らは宿営を続けて旅立たなかった。しかし、雲が上ったときは旅立った。

 

9:23 彼らは【主】の命により宿営し、【主】の命により旅立った。彼らはモーセを通して示された【主】の命により、【主】への務めを守った。

10:1 【主】はモーセにこう告げられた。

10:2 「銀のラッパを二本作りなさい。それを打ち物作りとしなさい。あなたはそれを用いて会衆を召し出したり、宿営を出発させたりしなければならない。

10:3 これらが長く吹き鳴らされると、全会衆が会見の天幕の入り口の、あなたのところに集まる。

10:4 もしその一つが吹き鳴らされると、イスラエルの分団のかしらである族長たちがあなたのところに集まる。

10:5 また、短く吹き鳴らすと、東側に宿っている宿営が出発する。

10:6 二度目に短く吹き鳴らすと、南側に宿っている宿営が出発する。彼らが出発するためには、短く吹き鳴らさなければならない。

10:7 集会を召集するときには、長く吹き鳴らさなければならない。短く大きく吹き鳴らしてはならない。

10:8 祭司であるアロンの子らがラッパを吹かなければならない。これはあなたがたにとって、代々にわたる永遠の掟である。

10:9 また、あなたがたの地で、自分たちを襲う侵略者との戦いに出るときには、ラッパを短く大きく吹き鳴らす。あなたがたが、自分たちの神、【主】の前に覚えられ、敵から救われるためである。

10:10 また、あなたがたの喜びの日、あなたがたの例祭と新月の日に、自分たちの全焼のささげ物と交わりのいけにえの上にラッパを吹き鳴らすなら、あなたがたは自分たちの神の前に覚えられる。わたしはあなたがたの神、【主】である。」

10:11 二年目の第二の月の二十日に、雲があかしの幕屋の上から離れて上った。

10:12 それでイスラエルの子らはシナイの荒野を旅立った。雲はパランの荒野でとどまった。

10:13 彼らは、モーセを通して示された【主】の命により初めて旅立った。

10:14 まず初めにユダ族の宿営の旗が、その軍団ごとに出発した。軍団長はアミナダブの子ナフション。

10:15 イッサカル部族の軍団長はツアルの子ネタンエル。

10:16 ゼブルン部族の軍団長はヘロンの子エリアブ。

10:17 幕屋が取り外され、幕屋を運ぶゲルション族、メラリ族が出発。

10:18 ルベンの宿営の旗が、その軍団ごとに出発。軍団長はシェデウルの子エリツル。

10:19 シメオン部族の軍団長はツリシャダイの子シェルミエル。

10:20 ガド部族の軍団長はデウエルの子エルヤサフ。

10:21 聖なるものを運ぶケハテ人が出発。なお、幕屋は、彼らが着くまでに建て終えられることになっていた。

10:22 また、エフライム族の宿営の旗が、その軍団ごとに出発。軍団長はアミフデの子エリシャマ。

10:23 マナセ部族の軍団長はペダツルの子ガムリエル。

10:24 ベニヤミン部族の軍団長はギデオニの子アビダンであった。

10:25 ダン部族の宿営の旗が、全宿営のしんがりとして軍団ごとに出発。軍団長はアミシャダイの子アヒエゼル。

10:26 アシェル部族の軍団長はオクランの子パグイエル。

10:27 ナフタリ部族の軍団長はエナンの子アヒラ。

10:28 以上がイスラエルの子らの軍団ごとの出発順序であり、彼らはそのように出発した。

10:29 さて、モーセは、彼のしゅうとミディアン人レウエルの子ホバブに言った。「私たちは、【主】が与えると言われた場所へ旅立つところです。私たちと一緒に行きましょう。私たちはあなたを幸せにします。【主】がイスラエルに良いことを約束しておられるからです。」

10:30 彼はモーセに答えた。「私は行きません。私の国に、私の親族のもとに帰ります。」

10:31 するとモーセは言った。「どうか私たちを見捨てないでください。というのは、あなたは、私たちが荒野のどこで宿営したらよいかご存じで、私たちにとっては目なのですから。

10:32 私たちと一緒に行ってくだされば、【主】が私たちに下さるはずのどんな良きものも、あなたにお分かちできます。」

10:33 こうして、彼らは【主】の山を旅立ち、三日の道のりを進んだ。【主】の契約の箱は三日の道のりの間、彼らの先に立って進み、彼らが休息する場所を探した。

10:34 彼らが宿営から出発する際、昼間は【主】の雲が彼らの上にあった。

10:35 契約の箱が出発するときには、モーセはこう言った。「【主】よ、立ち上がってください。あなたの敵が散らされ、あなたを憎む者が、御前から逃げ去りますように。」

 

10:36 またそれがとどまるときには、彼は言った。「【主】よ、お帰りください。イスラエルの幾千幾万もの民のもとに。」